2008年 01月 10日
Erwtensoep |
初めましてから、瞬く間に年が明けて早や10日。
こんな感じのスローペースな更新となっていますが、どうぞよろしく。
私と私の家族が住んでいるのはオランダ。
3回目の冬を迎えています。
最初の年は慣れる事に必死で、暮らしを楽しむ余裕は正直なかったのかな・・・と
今振り返って思います。
2年目は去年の記憶を思い出しながら、暮らしを暮らしとして積み上げて
いったような感じ。
3年目の冬。
やっとやっと。(スローペース過ぎかしら・・・)
家族単位でも自分の歩幅でも季節を歩けるようになってきたような気がします。
追々、オランダの暮らしはつづってゆくとして、
たとえば今日の昼食。
娘と一緒に『ふぅーふぅー。』とスプーンの上の温かいスープを飲むのが嬉しい。
それは、エルテンスープ。
別名スネルトとも呼ばれるこの豆スープは、グリーンピース(乾燥えんどう豆)を
ベースに、お野菜やソーセージなどを入れて煮込んだスープ。
この料理は、その乾燥豆を1日がかりで水に浸けてもどすところから始まります。
このスープ料理の基本が面白いのです。
「鍋の真ん中に(木製の)スプーンを立てても倒れなくなるまで煮込むこと」。
スープを飲むというよりも『食べる』といった感じ。
初めてこのスープを口にした時は、決して豪華でもなく質素で地味な味わいにそんなに
心は惹かれなかったのです。
けれど、オランダの暮らしを少しずつ重ねていく中でこのスープの中に入っている
温かさを芯から感じられるようになりました。
長い長いオランダの冬。
氷点下になるのも多いこの国で、ダイニングテーブルに並べられた熱々のエルテンスープ。
冷え切ってしまいそうなこの時間を、スープで乗り越えて温かい春へと思いを馳せている
のではないかしら。
心も体も温まりそうでしょう!
by hanahanamaman
| 2008-01-10 02:23
| おいしいもの